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2006年 02月 28日
杭を打ちましょう!
北海道の住宅(基礎編)第三回は「地盤と杭について」

まずは、土地が決まったら、地盤調査をしましょうか。。木造の住宅レベルであれば、「スウェーデン式サウンディング試験」という方法が簡易で、現実的です。どこに頼むかって?、、、、ハウスメーカーさんや工務店さんが決まっていれば、そこにお願いするのが一番でしょうし、決まってなければ、弊社㈱北工房建築設計室 栃木で一向にかまいません。費用は状況によりますが、5~10万円。場合によっては「ただ」もありですが、うちに限らず、そんなんで、義理掛けされて、後々うるさく営業されちゃかなわんでしょうから、若干の費用は支払った方が賢明かもしれませんね。
で、出てくるのが、こちら。
杭を打ちましょう!_a0041716_17123424.jpg

現在弊社にて工事中の近谷様邸のを拝借しました。
こちらについての所見は弊社WEBサイト地盤調査の結果・・・・現在設計進行中(近谷様邸)2にコメントしていますので、そちらをご覧下さい。

これも、表の見方や、専門的な事を言い始めれば、大レポートになりますので、細かな事は省略。問題は、横に伸びてる棒グラフ。これが、7~9より右にいっておれば、まぁ、まぁ良い(硬い)地盤。5以下なら、ほぼ無条件に杭が必要。5~9だと、「びみょ~う」。というのが雑駁な目安です。このあたりの所見は信頼できる専門家に見てもらってください。大工さんやハウスメーカーの営業マンは、その道の専門家ではありますが、こういう判断は、ちゃんと技術屋さんにしてもらった方が宜しいかと存じます。

北海道の場合、住宅程度ですと、概ね「RC杭」というのを打ちます。本州では「鋼管杭」などのいわゆる鉄製の杭が多いと聞いていますが、何故か北海道はRC杭。あと、地盤表面に薬剤を注入して、地盤を硬くする、地盤改良も北海道ではあまり一般的じゃありません。流通の問題もあるのでしょうが、多分、、、推測ですが、、、前々回に解説した、地面の表面が凍る事に関係があるのかしら?(専門家の方はRC杭だと杭頭のせん断はどうすんだ!!とか突っ込みが入りそうですが、まぁ、一般の方用簡易解説という事で片目をつぶってください)

かかる費用は、一般的な木造2階建て住宅で、30~80万円ってトコが目安でしょうかネ?幅がずいぶんデカイですが、規模や建物の重さによって大きく変わります。よく、建物の設計もしていないのに、「杭、幾らかかるのさ?」と聞かれる方がいますが、、そりゃ、、車のディーラーさんに行って「車1台、だいたい幾らさ?」って聞くぐらい質問が無謀・乱暴。建物のPLANが決まって、全体の重さがはじき出されて、基礎の形がきまり、、、、で、やっと杭の計算が出来るわけです。設計が出来ていないのに、「○○円です」っていう営業マンや、工務店の社長がいたら、眉に唾つけて聞くか、即刻、キャンセルした方が安心です。(笑)。

また、木造2階建て程度を、ハウスメーカーさんや、工務店さんが工事すると、、杭の設計(計算や配置)をしないのが一般的です。これもね、、まぁ、、しないのはしないで、仕方ないんですが、大体が「杭に関しては保証が付いてます!」って事で、保証ってのは、問題が起きたら金銭的にに対応しますって事で、決して「問題が起きないように作りました」って事じゃないんですよね。

ちょっとした宣伝をしますと、弊社では木造の平屋であっても、必ず、上部構造(木造の部分)から基礎まで、計算をしております。木造の計算って、、、結構、出来る方、少ないんですよ。。。ホント。。。

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

何かご質問ございましたら、ご遠慮なくこちらまで
mail to ㈱北工房建築設計室 栃木

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by kitakobo | 2006-02-28 17:51 | 北海道の住宅(基礎編)


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