カテゴリ:上手な設計依頼( 6 )

2006年 05月 23日
設計監理料
しばらく更新をサボってしまいました。
実は、本家「北工房WEB」をリニューアルしようと思っているのですが、
なかなか、上手くいかず、そちらに時間を取られておりましたです。。。すいません。

で、本日は特別大サービス?という訳でもありませんが、WEBに掲載しようと作っていた、ページから「弊社の設計監理料」の部分だけを、先行公開します。
a0041716_929048.jpg

容量の関係で少々、見にくいかも知れませんが、ご容赦下さい。
左側の縦が工事費(工事規模)となります。また、建物の種類(設計の難易度)によっていくつかの種類に分類してあります。
基本的には、建物の規模が大きくなるほど、難易度が低くなるほど、設計料率が低くなるように設定してあります。設計監理料については、国土交通省から告示によって、お客様から頂戴していい上限の金額が示されていますが、その計算方法、、、例によって、、、曖昧。複雑怪奇。。。。どうにでも解釈できるような計算方法で、とても一般の方にご理解頂ける代物ではありません。
このような形で、はっきりした方が、直感的に理解いただき易いと思い、弊社においては、この料率表を基準に算定しています。

ただねぇ、、、、一応、、、「定価表」ですので、、、、ご依頼、ご用命ある方は、まずはご相談、、、という事で。。。(^m^;・・(何故か・・・ちょっと弱気・・・(笑))

例えば、住宅で1500万円の工事の場合、設計監理料が185万円となっています。素直な感覚として「高い!!(**」というのも、判るのですが、これ、、、ホントは決して高くは無いんですよね。。。
我々に設計をご依頼いただいた場合、業務の中に「コストコントロール」という仕事があります。設計の中で過大に高価な材料を使わない事はもちろんですが、ほとんどの場合設計図を数社の合い見積りに附します。つまり何社からか、同じ条件で見積りを取る訳です。その時に提出される、見積書、、、経験則から言えば、、上下10%の差は普通に発生します。つまり1500万円予定の住宅であれば、150万~200万くらい高い金額の見積りは、普通に出てきます。マトモであれば、予算オーバーで工事が出来ないのですが・・・

その時の調整役、、、それが私たちの仕事です。間取りなんかは出来るだけ当初のままで、尚且つ、建材のスペックなども出来るだけ落さず、、、何とか、予定の金額の中に押さえ込む。結果として言えば、予定していた金額以上の物が出来て、加えて、安全や施工上の不安も払拭できる。。。。。そして、、デザインも良い。。。。。

まさに、その部分に我々の業務上の存在価値と業務遂行能力の評価尺度があるわけですね。

ハウスメーカーさんのように「このドア1枚○○円」と部材ごとの価格表がある訳ではありませんので、金額の調整や交渉の中で、少々お時間を頂いたり、建主にもご苦労をおかけする事もありますが、総じて自分だけのオリジナルで、金額以上の価値を持つ「家」が出来るはずです。

ど~しても、設計料の話しになると熱を帯びてきます。。(^m^;

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-05-23 09:57 | 上手な設計依頼
2006年 03月 20日
建築士制度の実状
m-morioさんの最後のご質問

Q3
アネハ問題が表面化した後、建築士の団体が国土交通省へ提言をした中に「建築士の免許登録更新制度を導入すべき」というのがありました。これって 個々の建築士にとっては不利になることではないのでしょうか。なぜ敢てそこまでの提言ということになるのでしょうね。
この「免許登録更新制」は、国家試験をパスして命に直結することを生業にしている人っていますよね・・・時々世間をも騒がす・・・そちらのほうなら納得できるのですがね~。

A3
まぁ、これは業界団体の動きですから、私のような者に真意は正確にわかりかねますので、現状のご説明と推測を・・・・。

建築士制度の成り立ちは昭和20年代でしょうか?戦後復興に伴いバタバタと建物を作っていた頃に基準法と共に作られた制度のはずです。1級2級、そして今は木造建築士という制度もあります。また、業界団体としては、「建築士会」「建築士事務所協会」「建築家協会」と主に関連しそうな団体は3つ。まずはこのあたりを、頭の片隅に置いていただいて、、、、

建築設計の業務は、複雑多岐にわたっています。設計だけでも、現在、問題になっている「構造」業務。更に電気関係の設計、給排水関係の設計、そして、いわゆる間取りやデザインを考える「意匠設計」、主に4つでしょうか、、、。確認申請上は、これらを全て、一人の人間が行っている事になっています。建築士制度が出来た頃は可能だったのでしょうが、今では到底不可能。設備なら設備、電気なら電気のそれぞれの資格をもった方にお願いして、設計を進めています。しかしながら、彼らの大部分は建築士の資格はありません。今回札幌で、二級の人間が構造設計を行っていた事が問題になっていますが、「改竄」や「知識不足・能力不足」の責は責められるべきでしょうが、「二級では設計できない規模を、、云々」というのは、全くおかしな話で、報道では「元請け」となっている事務所が本来的には全ての責を負うべきと私は考えます。そうじゃないと、実質は設備設計や電気設計に関しては制度上無資格の人間が行ってる訳で、なんで、これは罰せられないのという理屈になってしまいます。仮に彼ら(構造も含めて)が全て違法という事になれば、しばらくの間、日本の経済は成立しなくなるであろう、、程、普通の事として行われていますし、それは行政も充分承知のはず。このあたりの制度整備を怠ってきた国土交通省の怠慢と思わざる得ません。

実は、更新制度のトライアル板というべき事は行われています。「建築士会の継続能力開発(CPD)の概要」ただこれは、あくまでも今の段階では「みんな継続して勉強しようね。。。。」という事だけであり、建築士そのものの免許更新という制度には至っていません。故に、建築士会に所属していない大部分の建築士(私も所属はしておりません。必須という制度では無く、なかなか普及していないようです。多分、今回の提言は、この制度を念頭にした建築士会の提言かと想像します。

登録更新制、、、多分、私見では素直には成立しないと思います。実は、建築士の資格、取ったらそのまんま、、、というのが実状です。つまり、誰がどこに住んでいるのか、何をやっているのか、極端な話、生死も含めて、誰も、何も、総体として把握していないのです。もちろん、届出用紙くらいは、どこかにあるのでしょうが、少なくても私の周りで、転居したからといって、届出をした人間を知りません。私も出した事はありません。数十万人いるらしいですが、これも推定値。アクティブに建築に携わっている人間の数など誰も知りません。登録更新制度を行うのであれば、このあたりの把握をしなければ、成立しませんし、むしろ、今の野放し状態を非難されるのが怖い国土交通省としては、建築士とは別に、非常に業務範囲の狭められた、例えば「建築設計設備士」とか、「建築構造設計士鉄筋コンクリート対応」みたいな細分化された資格を考え出し、新規に全体像の把握に努めるのではないかと思います。

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-20 13:26 | 上手な設計依頼
2006年 03月 15日
性能保証
m-morioさんのご質問、、の2

Q2
全ての建物で、この辺の監理はできているものなのでしょうか。
よく個人住宅の場合は住宅金融公庫の基準に従って・・・云々とかありますが。

A2
住宅金融公庫、最近は自前でお金を貸せなくなったので、「フラット35」と称して、民間金融機関を巻き込んだスタイルの融資になっていますネ。

金融公庫の規準、、特に北海道は、本州と異なった規準になっていて、断熱などに関しては、我々の指標となっています。んが、、、、実は、少々問題あり。。

まず、手続き上、確認申請と、ほぼ同時に設計審査が行われ(審査するのは、ほとんどが、確認申請審査機関)まぁ、これは図面上のチェックですね。。で、当然、現場審査ってのがあるんですが、、、これが、非常に短時間で終了。。。木造戸建て住宅ですと、イメージとしては、、、そうだなぁ、、、5分かな?。。タクシーを待たせておいて、チャッチャッっという感じ。確かに現場審査があるおかげで、多少の抑止力というか、縛りというか、自己規制にはなっていますが、細かなところまでは到底、出来る状況ではありません。

原則的に、確認申請と同じで性善説を基本スタンスとしています。是非の論議は、いろいろありますが・・・・・

最近、「性能保証制度」というのがあり、これも不動産広告やなにかで、「性能保証取得済み」とか謳っていますね。これも、ちょっと、心配な事がいくつかあります。

「性能保証制度」、正確には「設計評価」「建設評価」の2段構えになっています。「設計評価」では、あらかじめ決められたスペックに設計図が準拠しているかどうかのチェックを行います。これは、OK。ところが、「建設評価」の申請をしないと、現場での第三者チェックは行われません。「建設評価」を出すかどうかは、全くの任意です。で、、、ちょっと、DATAを。。。都道府県別 住宅性能評価書交付状況ご覧になって判るとおり、極端に「建設評価」の申請数が少ない。北海道の場合ですと「設計評価」の申請数の1/3しか「建設評価」が申請されていません。どういう事かというと、「設計評価」だけクリアした上で、「うちの物件は性能評価を取ってま~す」と標榜している物件が大多数であるという事。で、これは確かに「設計図」はOKですがその通りの施工が行われているかどうかの担保は全く無い・・・という事なんです。素人の方々は、「設計評価」も「建設評価」もよぅ判らんでしょうから、広告で「性能評価取得済み」とでも書かれていれば、安心してしまいますよね。。。今後、このあたりが問題にならなければいいのですが・・・・心配

心配事の2点目。。。
「設計評価」のチェックで、いろいろな項目毎にスペックの段階があります。今、話題の構造的な事で言えば、一番高いスペックは通常の1.5倍の地震力で計算しなさい!となっています。これはこれで、、OK。ところが、最低のランクってのは、「確認申請」レベル。ようは「確認申請」に通っていれば、ほぼ自動的に「性能保証の最低ランク」には合格してしまいます。もちろん、確認申請でチェックしない項目(たとえば、音に関する事、メンテナンスに関する事など)も、チェック項目にありますから、確認申請=性能保証ではありませんが、極端な話、いろいろな項目の最低ランクだけ取得しようとすると、まぁ、、確認申請に通っていればOKなんですね。。確認申請も、充分安全な規準だと信じていますが、問題は、不動産広告的に「性能保証取得済み」となっていても、内容、等級を確認しないと、、、確認申請通りました、、、ってのと、全く同じレベル。決して、一般並み以上の高性能を担保している事では無いのです。。。。

どれも、システムの話で、運用する側が、悪意を持っていない限り、問題無いのですが、、、悪意を持っているとねぇ。。。

他にもご質問いただきましたが、今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-15 11:33 | 上手な設計依頼
2006年 03月 13日
設計・施工・監理
前の記事でm-morioさんからご質問いただきました。
せっかくですから、FAQ式でお答えしたいと思います

Q1
いかに設計がしっかりしていて、耐震強度が基準をクリアーしていても実際の工事で手抜きがないのかのチェックは誰がやるものなのでしょうか。
全ての建物で、この辺の監理はできているものなのでしょうか。

A1
まずは、建主さんと設計・施工・監理の関係について。。。一応、定義付けのため、例によって眩暈のしそうな奴を・・・・

建築基準法第二条
十  設計 建築士法 (昭和二十五年法律第二百二号)第二条第五項 に規定する設計をいう。
十一  工事監理者 建築士法第二条第六項 に規定する工事監理をする者をいう。
十二  設計図書 建築物、その敷地又は第八十八条第一項から第三項までに規定する工作物に関する工事用の図面(現寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書をいう。
十六  建築主 建築物に関する工事の請負契約の注文者又は請負契約によらないで自らその工事をする者をいう。
十七  設計者 その者の責任において、設計図書を作成した者をいう。
十八  工事施工者 建築物、その敷地若しくは第八十八条第一項から第三項までに規定する工作物に関する工事の請負人又は請負契約によらないで自らこれらの工事をする者をいう。

建築士法第二条
5  この法律で「設計図書」とは建築物の建築工事実施のために必要な図面(現寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書を、「設計」とはその者の責任において設計図書を作成することをいう。
6  この法律で「工事監理」とは、その者の責任において、工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。

まず、、、、設計者と監理者は、太字の通り。。。たいへん判り易く書いてあります。そして、建築主と施工者についてははアンダーバーのところです。工事の注文者=建築主、請負者=施工者です。「請負契約によらないで自らその工事をする者」がダブっているのは、たまに、器用な方が、自分で工事しちゃうから、、、自分の物を自分で作っても勝手は許さんからね、、って網をかけている訳です。
m-morioさんのご質問。「実際の工事で手抜きがないのかのチェックは誰がやるものなのでしょうか。」について木で鼻をくくるように答えると「監理者」です。。。という事になります。

で、、、、そうはマトモにいかないので、今回のようなアネハネハ状態が発生します。

まず、、ほとんどの場合、設計者=監理者となります。図面で表現できなかった設計上の意図を施工者に伝えるためには、まぁ、、仕方無いというか、、図面と現場、照合するのも設計者が一番、設計図の内容を掌握しているのですから、まぁ、、普通といえば普通。。。。

問題なのは、施工者と設計者が一緒の場合。この場合、設計者=監理者なんですから、当然、施工者も=監理者になっちゃう訳です。つまり、本来なら、工事をしていて、チェックを受ける立場の者が=チェックする立場。。。深く、語らなくても、、いいですよね。。。役所で汚職があると、出てくる監査室とか、倫理委員会、、名前、立場は違っても、、、まぁ、、お仲間ですからって奴。

よく看板で、ドカーンと「設計・施工 ○○建設」とか、「設計・施工 △△ホーム」とか、、、これって、、土壌としてはそういう事なんです。もちろん、キチッっとした会社はキチッと社内体制を整えて対応してます。しかしながら、、、基本構造がそういう事ですから、、ネェ。。。(^m^;。今回のアネハネハに関しては、皆さん、会社は違えども、同じお立場。ましてや普通は、何かあれば一番被害を被るはずの建築主まで同じお立場。。。。まぁ、、何があっても、確かに発見されにくい構造ですよね。。。

我々も確かに、工事業者さんからお客さんをご紹介いただく事もあります。あるいは、私共が建主さんに工事業者さんをご紹介する事もあります。ただ、あくまでも、相互監視というか、建主も含めてお互いの立場で、チェックしあうのが原則。

プチイジメ、、というか、、ちょっとしたテスト。。。どこか、工事の方で、「設計料、サービスしますから、、、ぜ~んぶウチでやらせて(^^」って言う方がいらっしゃったら、まぁ、、その気が無くても「設計・監理は別の方にお願いします!」って言ってみてください。まず、、そこで、「・・・・・・・(--。。」となったり、「いやぁ~、、実は設計屋なんてのはウンダラクンダラ、、、」(一番多いのは設計屋に頼むと高くなる、、、、これも論理としては逆。設計屋に頼まないと安くなる、、、ちゅー事は・・・・ですね(笑))であれば、よっぽど、第三者に見られて何か困る事があると思って、ほぼ間違いありません。(笑)。。。

一応、その嫌われ者の設計屋の立場で言うと、確かに私も含めて能力不足の設計屋さん、あるいは倫理観欠如の設計屋さんもいますが、基本的に建主の立場を守るは我々しかおりませんです。。。これも、こんな例えだと怒られちゃうかなぁ、、、。。たまに、、悪い事する警察官がいても、やっぱり安全を守るのは警察官しかいませんよね。。。。(^^

インスペクションの第一歩は、設計監理と施工の分離発注かと存じます。

他にもご質問いただきましたが、今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-13 21:48 | 上手な設計依頼
2006年 02月 13日
SWOT分析
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弊社の予定している新規事業について、SWOT分析をしてみました。中小企業診断士の春日氏にお手伝いいただき、ブレーンストーミングを2時間程やりながら、問題点を探っていきました。

まぁ、、その内容はさておき、実は住宅設計でも、ヒアリング能力、問題分析能力ってのは、大事なんです。例えば、新築を予定している、お客様は、雑多な情報が、無造作に頭に入り込んで、ほとんどの方が、整理収集つかない状態になっています。ましてや、一つ一つの決断が、一生に1回の事という認識がありますから、当たり前のように、矛盾したご要望(我々からみると・・・)が出てきます。あるいは、、、単に、「気が変わった」とか。。。。(笑)

また、それらの割り切り、決断が、我々が事業をおこなうように定数的な判断で可能かと言うと、そんな事は稀で、そこにはやはり、以前にも書きました「思い」とか「家族の事情」とかが絡まり、複雑怪奇な様相を呈してくるわけです。。。(笑)

正直、そのあたりの交通整理の手間と、設計料のバランスを考えると、いわゆる事業用の建物の方が、よっぽど楽チンではあるのですが、住宅設計ってのは、それにも増して、何か魅力があるんですね。。。。

まず、設計依頼をお考えの方、、、できるだけ、全てをつまびらかに、教えてください。こちらも、いい歳をしたオヤジなんで、大抵のご事情は、理解できます。むしろ、それが、判らないばかりにとんでもない間違いを犯す事が恐ろしいですし、えらく時間がかかる事の方が、もったいない。。。。。ですヨ(^▽^;

とは、言ってもねぇ、、、やっぱ、、、割り切れないで、、悩んじゃうんですよね。(笑)
その辺も、数こなしておりますので、気長におつきあいは致しますので、ご安心を。。。(^^)/
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by kitakobo | 2006-02-13 18:09 | 上手な設計依頼
2005年 10月 17日
第一歩
設計をご依頼いただく場合、発注者(建主)の立場によって大きく二つのケースに分かれます。
一つは企業や団体、官庁の場合。もう一つは個人の場合。

私の場合、企業や、団体、官庁ですと、ある意味たいへん気が楽なのですが、一番、神経を使うのが個人の場合です。当然、建物の分類としては住宅がメインとなりますが、稀に飲食店などのご依頼もいただきます。

今回は住宅という前提でお話させていただきますが、何に気を使うかといいますと、やはり、個人レベルですと、判断基準が曖昧という事につきると思います。企業の建物ですと、これはもう目的が、「お客様のため」、、、単純に言うとお客様のために投資して最終的には「金を生み」回収できる建物にしなければならない宿命ですから、全ての判断基準は、一点に集約され、そこからマニュアルやノウハウが生まれる訳です。あまり「情緒」の入り混む余地がありません。これが個人となると、そんなに単純な話にはならない。

様々な家族関係や、思惑、旦那さんと奥さんの力関係?、嫁・舅・姑の静かな戦い?(笑)、もちろん予算。多種多様な事が、入り混じり、お客様自体も、何がなにやら判らなくなっている状態が多いようです。

打ち合わせの経過で、何となく、気が付く場合もありますが、やはり、ある程度の範囲は、おっしゃっていただかないと、私なんぞ、あくまでも一緒に生活した事の無い他人ですから、途方に暮れてしまう事も少なからずあります。

あるお客様で、予算が限られ、ギリギリの規模で設計していたのですが、どうしてもご主人が、もう一部屋、欲しいとおっしゃる。まぁ、多分、ご自分の書斎か趣味の部屋に使うのかな?とそんな理解でPLANをご提案申し上げたのですが、どうもイマイチ、お話がかみ合わない。もともと、ギリギリの大きさで設計しておりますから、そのひと部屋のために、どこかは削らなければならず、で、居間が少々手狭になったのですが、奥様は例によって、広いLDK(オープンキッチン)にしたいと主張される。旦那様は、居間続きの和室を意識しているようなんですが、奥様は、そんなスペースは要らないとおっしゃる。後日、判ったのですが、やはり旦那様は、今は別居しているお母様を最終的に新居に引き取る事を念頭に物事をおっしゃっていて、その逆に奥様は、全く同居を考えていなかった、旦那様はどうしても、正面きって奥様に言い出せなかった、、典型的な嫁姑問題という次第。この整理だけで、半年の月日を費やしました。

旦那様が私にこっそり耳打ちでもしていただければ、それなりのお話で奥様を説得したのですが、お母様の存在も知らない私は、両者の挟み撃ちで、苦悶する羽目になる訳です。

設計をご依頼頂くまでは、ほとんどの場合、我々とお客様は赤の他人です。これは仕方ない。出来る限りヒアリングさせて頂きますが、これから出来上がるはずの新居にいったい、どういう「生活のイメージ」を持っているのか?まずは、ご家庭内でじっくりと話合っていただきたいと思います。

これは決して、細かな間取りを、決めて下さい、、、と、いう事ではなく(この話は、次回・・・・)例えば、10年後、あるいは20年後に、いったい新居でどんな生活が営まれるのかをじっくり考えていただきたいという事なんです。

予算が潤沢なら、これはどんな建物でも創る事ができますが、そんなケースはほとんどあり得ません。必ずどこかで、厳しい決断をお願いしなければならない場面があります。
その時の判断基準として、「生活のイメージ」が家族内で統一されている場合と、そうでない場合は、時間的なロスは無論ですし、出来上がった建物も違ってきます。

新居に夢を抱くのは当たり前のお話で、私も、可能な限り、お手伝いさせて頂きます。そのためには「生活のイメージ」の共有(お客様と私の)が必要です。更にその前段階で、ご家族で同じイメージを共有していただかなければ、私もどなたのお話を伺えば良いのか困惑してしまいます。夫婦喧嘩の仲介も必要とあれば致しますが、まずは、ご家庭内で話し合って頂く事。特にご夫婦でゆっくりと話し合う時間を設けてください。

カーテンの柄よりも、オール電化にするか否かよりも、、、まずは、ご夫婦で「生活のイメージ」の共有を・・・・お願いします。

ちなみに、やはり、拝見していてご夫婦仲の宜しいご家庭は、押しなべて建物も良い、、、ような気がします。
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by kitakobo | 2005-10-17 19:57 | 上手な設計依頼