カテゴリ:北海道の住宅(基礎編)( 9 )

2006年 03月 09日
ほとんど漢文
ちょっと一息入れながら、簡単な復習をしつつ、、、基準法のめんどくささについてひとくだり。

第八回は「基礎の基礎 その5」(復習です)

a0041716_15393442.jpg

前回の画像に更にゴチャゴチャ線を入れてみました。

底盤の厚さってのは、黄緑色のところの寸法を測れば判ります。とりあえず、ここが15cm以上あればOK。但し、型枠として作る時、この部分は若干大きめに作るのが普通ですから、ピッタリ15cmだったりすると、少々「?」

で、その15cmの根拠となった、かぶり厚さですが、前回分のコメントresに書いたとおり、鉄筋の上も下も前も右も左も、、ちゃんと規定通りになっていなけりゃ意味ありません。じゃ、鉄筋の下の部分のカブリを取るって、工事としてはどうやるの???その答えが小さい青丸の中の四角い物体。「スペーサー」とか「うま」とか言いますが、理屈としては小石でもOK。ちょうどピンクのところの寸法が6cm。。。要は、石の上に鉄筋を載せておいて、鉄筋、スペーサーもろとも、そのままドバドバとコンクリートを流しちゃう。。。それだけです。「スペーサー」の寸法は大体決まっていますので、この四角いサイコロみたいのが、置いてあれば概ねOK。無いのは、超NG。

壁などの垂直な部分は、大きな青丸の中にある、ストックのリングみたいなもの、、それがスペーサーになります。この場所だと4cmですから、ピンクの寸法が4cm以上あれば概ねOKです。

さてここで、ひょっとすると、建築関係者の中に、「おいおい、、黄色のところに鉄筋が1本足りないんじゃないか?」と、突っ込まれる方がいらっしゃるかもしれませんね。確かに、前回の第七回「基礎の基礎 その4」(鉄筋のかぶり厚さ)で、底盤の補強筋として径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下の間隔で配置したものとすることとしています。20cmおきに並んでいる鉄筋は良いとしても、本来なら、黄色い線のところに、もう1本必要なはず、、と。。。。

で、、、ここで、もう一回、眩暈のしそうな条文を、そのまま転用します。

国土交通省告示第1347号(平成12年5月23日)
建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件
第1 1,2略
3 建築物の基礎をべた基礎とする場合にあっては、次に定めるところによらなければならない。
一 一体の鉄筋コンクリート造とすること。ただし、地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度が70kN/m2以上であって、かつ、密実な砂質地盤その他著しい不同沈下等の生ずるおそれのない地盤にあり、基礎に損傷を生ずるおそれのない場合にあっては、無筋コンクリート造とすることができる。
二 木造の建築物若しくは木造と組積造その他の構造とを併用する建築物の木造の土台の下又は組積造の壁若しくは補強コンクリートブロック造の耐力壁の下にあっては、連続した立上り部分を設けるものとすること。
三 立上り部分の高さは地上部分で30cm以上と、立上り部分の厚さは12cm以上と、基礎の底盤の厚さは12cm以上とすること。
四 根入れの深さは、基礎の底部を雨水等の影響を受けるおそれのない密実で良好な地盤に達したものとした場合を除き、12cm以上とし、かつ、凍結深度よりも深いものとすることその他凍上を防止するための有効な措置を講ずること。
五 鉄筋コンクリート造とする場合には、次に掲げる基準に適合したものであること。
イ 立上り部分の主筋として径12mm以上の異形鉄筋を、立上り部分の上端及び立上り部分の下部の底盤にそれぞれ1本以上配置し、かつ、補強筋と緊結したものとすること。
ロ 立上り部分の補強筋として径9mm以上の鉄筋を30cm以下の間隔で縦に配置したものとすること。

ハ 底盤の補強筋として径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下の間隔で配置したものとすること。
ニ 換気口を設ける場合は、その周辺に径9mm以上の補強筋を配置すること。
4 建築物の基礎を布基礎とする場合にあっては、次に定めるところによらなければならない。
一 前項各号(第五号ハを除く。)の規定によること。ただし、根入れの深さにあっては24cm以上と、底盤の厚さにあっては15cm以上としなければならない。
二 底盤の幅は、地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度及び建築物の種類に応じて、次の表に定める数値以上の数値とすること。ただし、基礎ぐいを用いた構造とする場合にあっては、この限りでない。


まず最初に太字を読む。そうすっと、4 建築物の基礎を布基礎とする場合にあっては、次に定めるところによらなければならない。 で、次が何かっていうと、一 前項各号(第五号ハを除く。)の規定によること。とあるので、漢文のレ点でしたっけ?戻る奴、、、前項各号を読め!って書いてあるから、読もうとすると、()の中に(第五号ハを除く。)と、なにやら但し書き。。。判りました。と、それを頭に入れて、前項を読むとハ 底盤の補強筋として径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下の間隔で配置したものとすること。あれま、、、ちょうど、除外される規定の中に、その底盤の鉄筋に関する規定がある。ちゅー事は、それは適応されない。。。って事なんですねぇ。。。

正確に普通の日本語で考えると、前回例示した、底盤の規定に関しては、かぶりの厚さの規定はあるけど、鉄筋の太さや本数に関しての規定は無いちゅー事になります。
(ここで、、すいません、更に、但し書き、、あくまで布基礎という基礎に限ります)
えっと、、、私らしく翻訳すると、基礎の底盤、作るなら鉄筋入れなくてもええよ!!だけど、もし、鉄筋を入れるんなら、かぶり厚は6cm取んなきゃ違反だからね。。。。。こうやって書いてくれたら判りやすいのに。。。。ねぇ、、、

建築基準法っていうのは、本来、「法律用語」なんぞで規定できない、自由なデザインとか、発想、を規制しようとして、そして、技術的発展が、やたら早く、一つの規定では包括できないもんだから、やたら例外規定やら、但し書きがついて、、到底、普通の日本語と思えない文章に変形した、、、摩訶不思議なもんなです。それが、毎年のように、変わるのですから、、、たまらん。。。。(--#__凸

今回は、細かな数値なんぞより、、、いかに、基準法ってのが、摩訶不思議、奇怪な読み物であるか、、、それに、我々は、振り回されているという実状をご理解頂ければ、、、本望です(号泣)

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-09 19:48 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 03月 08日
ヘナチョコごろし、、、
さて、、やっと本題のヘナチョコさんをプチいじめするネタ、、その1です。

第七回は「基礎の基礎 その4」(鉄筋のかぶり厚さ)

また、眩暈がする建築基準法、、、のうちのこれは施工令という奴、とりあえずはこれも太字のところだけ、読んでください

(鉄筋のかぶり厚さ)第79条 
鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐力壁以外の壁又は床にあつては2センチメートル以上、耐力壁、柱又ははりにあつては3センチメートル以上、直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上り部分にあつては4センチメートル以上、基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては捨コンクリートの部分を除いて6センチメートル以上としなければならない。


なんで、こんな飛ばし飛ばし読まなきゃ意味の通じない法律があるのか?それもチョコチョコ変えやがって、、(--#。。。と、文句を言ってもはじまりませんが・・・
普通の日本語にすると、基礎のかぶり厚さは6cm以上にしなさいと定められています。で、、かぶり厚って何よ?で、次の絵
a0041716_2142855.jpg

赤いのが鉄筋です。かぶり厚ってのは60って書いてあるトコの寸法です。更に何でかぶり厚なんてのが寸法決められているかというと、第五回「基礎の基礎 その2」(鉄筋コンクリートの性質)で、説明したとおり、鉄筋が錆びないためなんですね。。土の中はほとんど水中と考えてもいいくらい水分が多いところです。むしろ、完全に水の中であれば空気に触れることが無いので、錆びにくいのですが、北海道の場合、春先は雪解け水で地下水位が高い。水位の変動が大きかったりすると水に触れ、空気に触れ、、、最も錆びやすい状態になります。小さなヒビから水が入り(これはまぁ、、しょうがない)鉄筋が錆びて、、、仮に鉄筋がボロボロになっちゃうと、せっかくコンクリートと鉄筋が助け合っている「鉄筋コンクリート」の意味ないじゃん!。。。という事です。ですから、ほかにも様々なかぶり厚さの規定が部位によって定められていますが、土の中が一番ハードは環境なんで、一番厚くなっています。前回、12cmで間違って作った時に、じゃ上にあと3cm足します、、ってのは意味無しと書きましたが、後から、コンクリートを3cm程度足したって、鉄筋も入らない3cmのコンクリートってのは、半年たてば、土の中で粉々になり、ただの砂利と同じ。。。12cmのコンクリートは、土中の湿気にさらされており、全く、意味ありません。

第六回「基礎の基礎 その3」(底盤の厚さ)で解説した通り、底盤の厚さってのは、15cm以上と決まっています。もう一回、眩暈しながら、その時の条文を最初からよ~く読んでいくと
底盤の補強筋として径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下の間隔で配置したものとすることと、書いてありますね。今どき9mmの鉄筋を使う奴は居ないから、おのづとD10(でー とぉ~、、、)つまり10mmの鉄筋を使う事になります。上の図面でいうと「B]の鉄筋。その先っちょにある「A」の鉄筋もD10を使ったとすると、 60+10+10+60=140 施工誤差を考えると、150mmは欲しい・・・・って事で、底盤の厚さってのは、15cm以上・・・・ほら、つじつまが合ったでしょ。。(^m^  それを、実際の写真で見ると
a0041716_21463946.jpg

上の図と下の写真、番号が対応しています。今回のネタとは関係ありませんが、一応参考に。。。ちなみにこの写真、「B]の鉄筋が@200、、、つまり20cmおきにちゃんと入っているかどうかをチェックした時の写真。一般の住宅でも、このくらいの写真は工事屋さんで撮っておいてほしいんですけどねぇ。。。なかなか、、、

さて、、これからが本題。。プチいじめ。。。(笑)
このあたりの規定、平成12年に改正となっています。勉強不足のヘナチョコさんは、もしかすると知らない?。。。で、、そんな方は問題外。規準を知らないんですから。。。技量は推して知るべし。
ちょっと、高度なイジメになると、設計図を見て、基礎の厚さのトコ見つけてから(もう、見つけられますよね。)「基礎の厚さって、、なんで、、15cmなんですか?」とでも聞いてみるとよろしい。「弊社の規準です、、、」なんて答えるのは、知らないのでごまかしているか、会社のマニュアルしか読んでいない証拠!。「じゃ、、何で、会社でそういう数字に決まっているんですか?」と軽く突っ込むと、多分「・・・・・・・・・(--; 」となるはずです。
「弊社の規準は業界№1で。。」なんて、自慢げにしゃべるヘナチョコさんがいたら、「へぇ。。。そうなんだぁ~~って、、基準法通りじゃねぇか!」などとノリ突っ込みでもしてみましょう(笑)

少々、悪ノリして書きましたが、他にも様々な規準があります。ご覧になってお判りの通り、基準法、、ザル法であるにも関わらず、難解至極。一般的な日本語を公用語とする普通の方には、申し訳ありませんが、理解不能のはず。

やはり、インスペクション(専門家の評価、調査)ってのは必要だと思います
今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-08 22:23 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 03月 07日
どんどん、、めんどくさくなります
さぁて、、、やっと、皆さんのお宅の工事担当者に、プチ意地悪、、するネタです。少々、、めんどくさいですが、我慢してください

第六回は「基礎の基礎 その3」(底盤の厚さ)

まずは、眩暈がしそうな文章を、、、、。ホントに眩暈がしそうな方は太字だけ読めばOK

国土交通省告示第1347号(平成12年5月23日)
建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件
第1 1,2略
3 建築物の基礎をべた基礎とする場合にあっては、次に定めるところによらなければならない。
一 一体の鉄筋コンクリート造とすること。ただし、地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度が70kN/m2以上であって、かつ、密実な砂質地盤その他著しい不同沈下等の生ずるおそれのない地盤にあり、基礎に損傷を生ずるおそれのない場合にあっては、無筋コンクリート造とすることができる。
二 木造の建築物若しくは木造と組積造その他の構造とを併用する建築物の木造の土台の下又は組積造の壁若しくは補強コンクリートブロック造の耐力壁の下にあっては、連続した立上り部分を設けるものとすること。
三 立上り部分の高さは地上部分で30cm以上と、立上り部分の厚さは12cm以上と、基礎の底盤の厚さは12cm以上とすること。
四 根入れの深さは、基礎の底部を雨水等の影響を受けるおそれのない密実で良好な地盤に達したものとした場合を除き、12cm以上とし、かつ、凍結深度よりも深いものとすることその他凍上を防止するための有効な措置を講ずること。
五 鉄筋コンクリート造とする場合には、次に掲げる基準に適合したものであること。
イ 立上り部分の主筋として径12mm以上の異形鉄筋を、立上り部分の上端及び立上り部分の下部の底盤にそれぞれ1本以上配置し、かつ、補強筋と緊結したものとすること。
ロ 立上り部分の補強筋として径9mm以上の鉄筋を30cm以下の間隔で縦に配置したものとすること。
ハ 底盤の補強筋として径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下の間隔で配置したものとすること。
ニ 換気口を設ける場合は、その周辺に径9mm以上の補強筋を配置すること。
4 建築物の基礎を布基礎とする場合にあっては、次に定めるところによらなければならない。
一 前項各号(第五号ハを除く。)の規定によること。ただし、根入れの深さにあっては24cm以上と、底盤の厚さにあっては15cm以上としなければならない
二 底盤の幅は、地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度及び建築物の種類に応じて、次の表に定める数値以上の数値とすること。ただし、基礎ぐいを用いた構造とする場合にあっては、この限りでない。


以上が、木造の住宅の基礎に関する、大体の基準。平成12年に決まっているんですね。。。
で、とりあえずは、太字の部分。底盤の厚さは15cm以上に注目。この底盤の厚さってのは、どこかって言うと、下の図の通り。(厚さが、、、暑さになってる。。(^^;、、)
a0041716_18264876.jpg


大体、住宅の基礎を作る時に、一番最初にコンクリートを打ち込むところです。
で、最初のチェックポイント。。もしかして、この厚さ、、、設計図や現場で12cmになってませんか?平成12年以前は12cmでもOKでしたから、当然、12cmで工事しておりました。もしかするとお歳を召した設計者や、ヘナチョコ設計者は間違っているかもしれません。悪評高い?確認申請でも見落としている可能性もあります。設計図で、12cmになっているのはとりあえずは、問題外。。。即、文句を言いましょう。逆ギレされたり、「いやぁ~大丈夫ですよぉ~」などと愛想笑いをされたら、すかさず、、、「建築基準法告示1347号第1、4項の1で決まっています!!!」ときっぱり言い切ってください。皆さんの方が正しいのですから・・・・・・。
工事途中で既に、その部分の工事が終わっている方は、、、まぁ、、この部分だけであれば、やり直しても、さほど工期延長になりませんし、むしろ先方の誠意を確認するためにも、「やりなおし!!!」で宜しいんでは無いでしょうか。それで、あ~ダラこ~ダラとゴネるようであれば、今後については、、、契約解除・・・・をお勧めします。
「上に3cm、足しますから、許して。。TT。。」と言い出しても、、技術的には全く意味ありませんので、念のため。。。その理由はまた、次回。。。

ここまでは、プチ意地悪?というより、、、当たり前の主張。

これ以降、、、プチ意地悪ネタになりますが、、、今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-07 18:58 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 03月 06日
コンクリートの性質から
住宅の基礎に関して、いろいろと能書きをたれようと、思案しており、更新が遅れました。すいません。

で、、、さて、第五回は「基礎の基礎 その2」(鉄筋コンクリートの性質)
鉄筋をどうやって、入れているの正解か?とか、基礎の大きさをどうなのか?とか、いといろと解説しようと思ったのですが、その前に、この一点だけは押さえなくてはなりません。つまり、鉄筋コンクリートって、なんなのよ?ってトコ。

鉄筋コンクリートってのは、どなたが考えたのか存知あげませんが、とても優秀な建材であります。なんで、コンクリートの中に鉄筋が入っているか?

実は、建物にかかる力ってのは、いろいろな力があります。1枚の板を想像してください。その板を床に置いて、上に乗ると、板には「押される力」が働きますね。仮に板だから、何でもありませんが、豆腐かなにかだったら、当然、グチャっとつぶれる。これが「押す力」。板をイスとイスの間において、その上にに人が乗っかると、グニャっと板が曲がるか、私なんぞが乗っかると、バキッっと折れてしまいます。そんな「曲げる力」。他にもいろいろな力があるのですが、とりあえずは、その二つ「押す力」と「曲げる力」の二つをイメージして、、、、「押す力」に対して頑張るのが、「コンクリートの部分」、曲げる力に頑張るのが「鉄筋の部分」と役割分担しています。
鉄筋とコンクリートが一体化してこそ、いろいろな力に、対応できる訳です。

で、、次のお話、、、、コンクリートってのは、実は「超?アルカリ性」なんです。皆さんはめったに、生の固まっていないコンクリートを素手で触る機会ってのは無いと思いますが、仮に素手で触ると、アッという間に、手が、ガサガサ。。。(若い時にうっかりやった事があります)
で、、、、もう一つ。鉄筋ってのは、空気にさらられて、多少の水分があると、当然「錆び」ます。これは、鉄筋である限り、仕方ない。その錆びる鉄筋を、超アルカリ性のコンクリートで包む?事によって、錆びにくくなってしまうんですね。。。普通、そのあたりにぶん投げている鉄筋が、1年で錆びても、コンクリートに覆われている鉄筋は数十年、錆びることが無い。イメージとしては、コンビニで売っている、、なんと言うのかな?バナナをクレープとクリームで包んだ奴。。。あれって、バナナが黒くならないでしょ。バナナが鉄筋、クリームがコンクリート。。。そんなイメージでほぼ間違い無い!

更に、、、鉄ってのは非常に熱に弱い。もともと、溶けていたものを、固まらせて作っているのですから、極端な話、超高温になれば、また溶けてしまいます。まぁ、火事で、鉄筋がドロドロに溶ける事はないにしろ、極端に強度が落ちてしまいます。それが、廻りをコンクリートで覆う事により、熱が伝わりにくくなる。当初の予定の強度から、極端に落ちる事はない。よって火事でも、強度が落ちる事によって、建物が壊れる事は無い。。。。

簡単に、三つほど、書きましたが、要は鉄筋・コンクリートの弱点を、お互いに補完しあって、成立しているのが、「鉄筋コンクリート」って事になります。

なんで、ウダウダと、能書きをたれているかと言いますと、実は、基礎に限らず、鉄筋コンクリート造(これからは、読むのもめんどくさいと思いますので、、RC造と略しますね)のいろいろな決まりごとってのは、これらの性質をいかに「落さない」ようにするか・・・の為に考えられた寸法だったり、規準だったりするんです。いたずらに、規準や寸法だけを先走って、お教えしても、誤解のもとですので、まずは、上記の3点、、、鉄筋とコンクリートはお互いに協力しあってこそ、強度が発揮できる。。。。ってトコ。。。押さえておいてください。

それと、、これは解説抜きで覚えて欲しい事。
コンクリートは乾いて固まるのではなく、あくまでも水分によって凝固する物
コンクリートは「水」と「セメント」と「砂利や砂」の配合バランスによって強さが変化する

以上、2点も覚えてください。。。すまんね、、、いろいろと。。。(笑)

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-06 14:06 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 03月 04日
困りました
2~3日、更新をサボっています、、、と、いうより、、正直、困っています。

建築のそれも木造住宅に関する事柄を、できるだけわかりやすく説明しようと、思ってはじめた企画なのですが、思っていた以上に、、しんどい(笑)

当然、嘘は書けないということで、皆さんに解説しようと思う事項の裏づけ、規格、法的規準など、調べて確認しているのですが、今まで、当然と思っていた内容が、存外、裏づけが曖昧だったり、逆にえらく、深~い意味があったりで、完全に深みにはまっています、、、(^m^;。下手すりゃ、論文のひとつも書けるぞ、、てな感じです。

1両日中には再開しますので、少々、ご猶予を。。。

いやぁ、、実に、奥が深い。。。私自身が、勉強になってます。。。(^m^;

そんな私が、おこがましいんですが、、、
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by kitakobo | 2006-03-04 18:51 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 03月 01日
勉強になります
いやぁ、、勉強になります!って、、メールを頂きました。。。ありがとうございます。
しかしながら、実は、勉強になっているのは私の方。。。
こうやって書くために、昔、勉強した事やら、法的根拠やら、、調べ直したりしています。

さて、第四回は「基礎の基礎 その1」
a0041716_2311268.jpg


ある物件の図面を、コピーしました。入っている数字は、寸法。建築では全てmm単位で表記します。180mmだから、18cmですね。。。この図面は丁度、杭を使用した基礎。直径20cmの杭を6m打っています。あくまでも北国仕様の絵ですから、本州の方で、「オラの家は違う!!(**」と青ざめなくても、多分、、、大丈夫です。

で次の絵。。。。

a0041716_23132690.jpg

さて、ここから、ちょっとめんどくさい。これは、基礎の中にどうやって鉄筋を[入れるか指示した図面。
まずD○○と書いてある○○のトコは鉄筋の太さ。10だと当然10mm。Dに関しては説明省略。@△△と書いてある@→アットマークではなくピッチと読みます。△△は、その間隔の寸法。D○○の前に書いてある「1- 」は本数です。ちゃんとした日本語にすると

1-D13・・・・13mmの太さの鉄筋を1本入れなさい
D10@250・・・・10mmの鉄筋を25cmおきにいれなさい、、、って事です
プロっぽく言えば、「デー ジュウ ピッチ ニヒャクゴジュウ」とは読まなくって「デー とぉ ニィゴォ ピッチ」かな?(笑)

ちょっとだけ図面の見方がわかったところで、次回は、皆さんも知っていて損は無い、大事な寸法の解説をします。ヘナチョコ現場担当者なら、聞いても青ざめるか、ごまかすか・・・(笑)。現場担当者の実力試しに、お使いになってはいかがでしょうか?、、、、(意地悪ぅ~~(笑))

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-03-01 23:28 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 02月 28日
杭を打ちましょう!
北海道の住宅(基礎編)第三回は「地盤と杭について」

まずは、土地が決まったら、地盤調査をしましょうか。。木造の住宅レベルであれば、「スウェーデン式サウンディング試験」という方法が簡易で、現実的です。どこに頼むかって?、、、、ハウスメーカーさんや工務店さんが決まっていれば、そこにお願いするのが一番でしょうし、決まってなければ、弊社㈱北工房建築設計室 栃木で一向にかまいません。費用は状況によりますが、5~10万円。場合によっては「ただ」もありですが、うちに限らず、そんなんで、義理掛けされて、後々うるさく営業されちゃかなわんでしょうから、若干の費用は支払った方が賢明かもしれませんね。
で、出てくるのが、こちら。
a0041716_17123424.jpg

現在弊社にて工事中の近谷様邸のを拝借しました。
こちらについての所見は弊社WEBサイト地盤調査の結果・・・・現在設計進行中(近谷様邸)2にコメントしていますので、そちらをご覧下さい。

これも、表の見方や、専門的な事を言い始めれば、大レポートになりますので、細かな事は省略。問題は、横に伸びてる棒グラフ。これが、7~9より右にいっておれば、まぁ、まぁ良い(硬い)地盤。5以下なら、ほぼ無条件に杭が必要。5~9だと、「びみょ~う」。というのが雑駁な目安です。このあたりの所見は信頼できる専門家に見てもらってください。大工さんやハウスメーカーの営業マンは、その道の専門家ではありますが、こういう判断は、ちゃんと技術屋さんにしてもらった方が宜しいかと存じます。

北海道の場合、住宅程度ですと、概ね「RC杭」というのを打ちます。本州では「鋼管杭」などのいわゆる鉄製の杭が多いと聞いていますが、何故か北海道はRC杭。あと、地盤表面に薬剤を注入して、地盤を硬くする、地盤改良も北海道ではあまり一般的じゃありません。流通の問題もあるのでしょうが、多分、、、推測ですが、、、前々回に解説した、地面の表面が凍る事に関係があるのかしら?(専門家の方はRC杭だと杭頭のせん断はどうすんだ!!とか突っ込みが入りそうですが、まぁ、一般の方用簡易解説という事で片目をつぶってください)

かかる費用は、一般的な木造2階建て住宅で、30~80万円ってトコが目安でしょうかネ?幅がずいぶんデカイですが、規模や建物の重さによって大きく変わります。よく、建物の設計もしていないのに、「杭、幾らかかるのさ?」と聞かれる方がいますが、、そりゃ、、車のディーラーさんに行って「車1台、だいたい幾らさ?」って聞くぐらい質問が無謀・乱暴。建物のPLANが決まって、全体の重さがはじき出されて、基礎の形がきまり、、、、で、やっと杭の計算が出来るわけです。設計が出来ていないのに、「○○円です」っていう営業マンや、工務店の社長がいたら、眉に唾つけて聞くか、即刻、キャンセルした方が安心です。(笑)。

また、木造2階建て程度を、ハウスメーカーさんや、工務店さんが工事すると、、杭の設計(計算や配置)をしないのが一般的です。これもね、、まぁ、、しないのはしないで、仕方ないんですが、大体が「杭に関しては保証が付いてます!」って事で、保証ってのは、問題が起きたら金銭的にに対応しますって事で、決して「問題が起きないように作りました」って事じゃないんですよね。

ちょっとした宣伝をしますと、弊社では木造の平屋であっても、必ず、上部構造(木造の部分)から基礎まで、計算をしております。木造の計算って、、、結構、出来る方、少ないんですよ。。。ホント。。。

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-02-28 17:51 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 02月 27日
スカート断熱
北海道の住宅(基礎編)第二回はスカート断熱

前回のワンポイント復習。。。。。
①北海道では地盤も凍る。それによって起きる被害を「凍上」という
②凍る深さは地域によって違い、寒い地域ほど深くなる。その深さの事を「凍結深度」という
③基礎は凍結深度以下(凍結深度より深く)まで、掘り下げて作らなければならない

こんなもんでしょうか。。。

で、そうなると、寒い地域と寒くない地域では、基礎の深さ(基礎を作るために、掘る地盤の深さ)が、全然、ちがうじゃないか!!という事になりますが、全く、その通り!。ノーマルには杭を打とうが、何をしようが、基本的には、寒い地域ほど、地盤を掘ったり(土工事)、基礎を作ったり(コンクリート工事、型枠工事、など)するのにコストがかかります。単純に札幌(凍結深度60cm)と陸別(凍結深度120cm)では、基礎の部分だけとらえると、2倍の差、、、、という事。

それじゃ、たまらん。。(**。。。ちゅ~事で、考え出されたのが、スカート断熱。

基礎の外周廻りに横向き(水平)に断熱材を埋め、外部の寒気をブロックし、地盤の凍結をやわらげようとする工法。前回、ご紹介した道内市町村の凍結深度と地域区分の表に出てくる、地域区分ってのが、関係してきますが、ここから先は専門的になりすぎますので、省略。。。スカート断熱に使用する断熱材の厚さや幅によって、基礎の掘削深さがある程度調整できます。札幌では、敷地が狭い事、それ程凍結深度が深くない事などの理由で、あまり普及していませんが、地方の広い土地に建築をお考えの方は、選択肢のひとつに入れてもいいかもしれませんね。弊社では、2件ほど、実績がありますが、特に支障は発生していません。断熱材を使用するとしても、あくまで基礎に対するもので、家自体が暖かくなる事はありませんので、念のため・・・・。

本州では、やたら浅い基礎があったりして、たまに図面を見ると、私なんぞ驚愕してしまいます。北海道の建築では、断熱はもちろんですが、こんなところににもコストがかかります。スカート断熱をお勧めする訳ではありませんが、基礎ってのは、未来永劫建物がある限り、重要な要素ですので、変にコスト削減を考えず、ちゃんと作りましょうね。

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by kitakobo | 2006-02-27 15:56 | 北海道の住宅(基礎編)
2006年 02月 25日
北海道の地盤は凍ります
さる方から、阿呆馬鹿与太話ばかり書かないで(本人はそのつもり無いんですがねぇ)多少はマジメに建築のそれも、皆さんに一番、縁がありそうな「住宅」についてのノウハウを書け!!と、お叱りを頂きまして、、、(^m^;。。。
まぁ、、毎日ヨタ話ネタを探しているよりも、専門分野のお話であれば、ネタも続きますんで、しばらく不定期に北海道の木造の住宅について、技術的なお話を、判りやすく書かせていただきます。。。
特に、北海道に移住など考えている方のお役にたてましたら、幸いです。

で、第一回「北海道の地盤は凍ります」

まずは、こちら道内市町村の凍結深度と地域区分をご覧ください。できれば、ウィンドウを2枚開いていただき、本文と見比べながら。

表中にある、凍結深度という言葉とその数字が大事。地域区分っていうのは今回のお話では無視してください。
北海道、、、冬に寒いのは当たり前ですが、その寒さゆえ、土が凍ります。で、凍ってしまうと何が起きるかといいますと、凍った土が膨張して、建物を持ち上げてしまうんですね。そのまんまですが、これを凍上といいます。。イメージとしては巨大霜柱で建物が持ち上がる感じ。さすがの私も、建物全部がズリズリと持ち上がったのは見た事ありませんが、ポーチやテラスのコンクリートがバッサリと割れているのは見慣れています。ポーチやテラスの割れる原因は地盤沈下も原因として考えられますが、どちらが悪さをしているかは、プロが見ればすぐ判ります。本州では、地盤沈下が基礎の障害原因の1番手でしょうが、北海道では、上がる可能性もあり、、下がる可能性もあり、、、ややこしい。。道路や下水道もこの被害に悩まされています。

で、まずは建物が下から、エンヤコラと持ち上げられては大変なので、基礎の一番底を、凍結深度の数字よりより深くしなさい。地表からこの深さまでは、凍る可能性がありますよ。これより浅く基礎を作って、建物が傾いても行政の責任じゃ無いからね。確認申請の時もチェックするからね。。。。ちゅ~事でこの凍結深度というのが設定されています。基本は「寒さ」に対してですから、寒い地域程深く設定されておりまして、日本で一番寒いとされる陸別って町は1m20cm。で、もしかしたら、一番寒いかな?と思う稚内は80cmと、そうでもないな。。。凍結深度と凍上、、、ちょっとだけ覚えておいてください。

北海道で建築する時には、これが基礎の基礎、、、???設計図でも簡単にチェックできます。まぁ、、このあたりまでは、よほどお馬鹿な、工事屋さんでも間違えませんが、たまにあるのが、盛土不足。地盤が傾斜していて基礎の深さが一定ですと、かぶっている土の深さというより、厚さが足りない場合があります。要注意。案外、普通にやっちゃった、、という事例が散見されます。

地盤が凍るのに、何で草木が春には芽吹くのか?私には判りませんが、もしかしたら、自然解凍だから?
美しい北海道の大地は毎年その繰り返しを幾年も続けています。

何かご質問ございましたら、ご遠慮なくこちらまで
mail to ㈱北工房建築設計室 栃木



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画像は、住宅基礎の凍上被害の画像が見つからなかったので、道路の凍上被害の様子です。
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by kitakobo | 2006-02-25 22:19 | 北海道の住宅(基礎編)