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2006年 10月 10日
函館セミナーの概要・・・1
講師の本間氏より、当日の講演内容についての抄録を頂きましたので掲載します

「シックハウスにならないために」

NPOシックハウスを考える会 北海道支部 副支部長
伊藤組土建㈱ 技術部 本間 弘達

 我が国において、シックハウス問題が着目され始めてから十余年が経過しています。1994年に「シックハウス症候群」と命名され、それ以降はマスコミ等の報道の影響を受け、シックハウスは大きな社会問題となりました。これまでに、行政も様々な対応を行なってきており、特に2002年には建築基準法のシックハウスに関する部分が大きく改正され、2003年の7月より施行されて来ました。具体的には、住宅等に使用される建材に規制をかけたり、換気設備の設置を義務付けたものです。最近では、アスベスト問題、耐震強度偽造等の別な話題が注目され、シックハウスに関する報道もすっかり減り、あたかもシックハウス問題は解決したかのような印象を受けます。果たして本当にそうでしょうか。この度の建築基準法の改正で、シックハウス問題は解決できたのでしょうか。

厚生労働省によるシックハウスに関する最近の実態調査では、建築基準法の改正後でも、新築住宅に住む世帯の1%程度はシックハウス症候群の症状を訴えています。また、国土交通省による室内空気中の化学物質濃度の実態調査の結果によると、ホルムアルデヒド濃度が厚労省指針値を超過していた建物の割合は、改正建築基準法施行後に着工した住宅でも1.3%もありました。

シックハウス問題が解決されない原因の一つに、最近の耐震強度偽造や、ホテルの違法改造でも明らかなように、建築基準法が必ずしも、隅々まで守られていないという実態が存在する建築業界の制度の問題があります。これらの一連の事件は、建築確認制度が見直される良い警鐘となりました。現状制度下では、建築確認は入り口規制であり、図面上の審査を通ってしまえば、その後のチェックが非常に甘い制度である事は否めません。これでは、設計図上では化学物質の少ない建材で設計をしていても、実際の現場に反映されないかもしれません。シックハウスに関して言えば、皆さんの健康を守ることができる制度であるとは言えないのです。また、とにかく見た目だけは良くして、それでいて低コストを求めるという最近の風潮も、直接、目では見えない化学物質濃度という建物の品質がないがしろにされていることへ拍車を掛けていると思います。

皆さんが、シックハウスにならないためにどのような点に気を付けるべきか、もし、シックハウスの疑いが発生してしまったら、どのように対応すべきかを、本講習会を通じてお伝えしたいと考えております。


「安心・安全な家づくりセミナー&相談会」 参加無料
家を建てようと思っている方、これから建てる方へのヒントになります
10月25日(水)サンリフレ函館(定員50名)PM6時~PM8時30分
講師:NPOシックハウスを考える会北海道支部副支部長 本間弘達氏(伊藤組土建㈱技術部)
講師:株式会社 北工房 代表取締役 栃木 渡

シックハウスの発生する要因から、欠陥住宅を生み出す住宅業界の内情まで、一般の方々向けにわかりやすく解説する予定です

是非おいでください。。。

NPOシックハウスを考える会北海道支部
サンリフレ函館

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

何かご質問ございましたら、ご遠慮なくこちらまで
mail to ㈱北工房 栃木

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by kitakobo | 2006-10-10 16:34 | ホームインスペクション


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