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2006年 09月 03日
やっぱり不安な木造2階建、、番外編の3
最も耐震診断の進んでいる、静岡県で、2001~2005年までの間に、診断をした住宅が
約4万4千サンプル。で、診断結果が「倒壊または大破壊危険あり」と判断された建物が約2万7千5百軒。。実に6割以上の住宅が、実際に現在の耐震基準に当てはめるとNG。。。。。

木造戸建住宅の全国のストックは約2450万棟と言われていますが、仮にそのままの割合であてはめると全国的には約1470万棟の木造住宅が「倒壊または大破壊危険あり」(**!

で、我が北海道では??と調べて見ましたが、アクティブストックがどの程度あるのかのDATAは探しきれませんでした。どなたかご存知であれば教えてください。
ただ、人口などから推察すると、多分、数十万棟にはなっていると思われ、、、、どうしましょ。。(-m-;。。。。。。

北海道の木造住宅は一般的に、本州に比べて地震に対しては安全だという迷信があります。

その根拠として、気候による工法の違い。どちらかといえば、北海道は閉鎖的な家になります。という事はそれだけ壁が多いので、、、安全?という論理。がありますが、壁が多くても、耐震的な壁でない限りは、、全く意味をなさず、、これは、理由になりません。

あるいは、本州に比べて、屋根が瓦の家が少なく、それだけ有利だという方もいらっしゃいますが、これも冬の積雪時の事を考えれば、全く、論理的な理由ではありません。

北海道の建築構造に関して、「雪」の荷重に関して、例えば夏でも雪が積もっていると仮定して計算しなさい!という決まりがあります。(許容応力度計算の場合)。しかしながら、これは、ほとんどの場合、鉄筋コンクリートや鉄骨の建物には適用されますが、普通の木造住宅2階建てに関して言えば、この許容応力度計算を行っていません。結果として木造住宅がに雪が積もっている状況で、地震が発生するという、、当然、想定される状況での計算が行われていません。
(正確には純木造3階建てに関しては、計算が義務付けされています。)
木造住宅に限って言えば、本州より柱の太さを一回り大きくしなさい!という規定はありますが、、、、それだけ。。。。

つまり冬に発生する地震に関しては、3階建てより2階建ての方が、危ない・・・・チュー事になります。
なんか、、、おっかないなぁ、、、、(-m-;

で、、、通常の工務店さんなどでは、木造の許容応力度計算、、、、したくとも、できないのが、実状です。昨今の騒ぎで万能のように言われている一級建築士さんでも、出来る方は数える程・・・・・だと思います。
ちなみに、このBlogを読まれている方で、もしも、現在、ご自宅を工務店さんなどで検討されている方は、、担当者の方に聞いてみてください。。。「あなた、木造の許容応力度計算できますか?」たいがいは。。。「(??!・・・」となるか、「確認申請には通っています」とか「基準法上のレベルはクリアしています」とか、意表をついた質問にトンチンカンな答えが返ってくると思いますヨン。。。

そうじゃないんだちゅーの。。。(笑)
その基準法で、冬場の地震の想定をしてないから、一歩踏み込んだ計算ができますか?ッって事なんですけどね。。。。

さて、、ここから少々、、、宣伝。。。

弊社㈱北工房では、木造住宅の場合、全てに関して構造計算を行っております。上に書きました許容応力度計算という奴ですね。。。つまり冬に雪が屋根に積もった状態で、地震が発生する事を想定して、柱や梁のサイズ、スジカイの位置、その補強方法を決定しています。
経験的に申し上げると、一般的なハウスメーカー等の住宅よりは、約1.5倍から2倍近い、スジカイ(地震に対して踏ん張る材料ですね)を、設計に盛り込んでいます。
逆の言い方をすると、一般的に建てられた住宅は、その分、不足しているってことですね。当然、その分、若干コストは高くなりますが、、、その金額たるや、、数万円。。。。。
その数万円のコスト、、、、あなたはどうお考えになりますか???


今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

何かご質問ございましたら、ご遠慮なくこちらまで
mail to ㈱北工房 栃木

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by kitakobo | 2006-09-03 19:00 | 建築すること・・つれづれに


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