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2006年 07月 13日
やっぱり不安な木造2階建て・・・6
「時間かせぎ」、、、、、

ネタが無くなって、時間かせぎをしよう、、、(と、ちょっとは思ってますが、、、)ちゅー訳ではなくて、、「建築の時間かせぎ」について。。。。建築の様々な規制、特に「安全」に関する事柄は、全て、この時間かせぎ、、のためにあると言っても過言ではありません。

火災の場合、ある温度、ある時間が経過すると、「フラッシュオーバー」と言って、突然、爆発的に火災が大きくなります。あるいは「バックドラフト」というのもありまして、これはグズグズと不完全燃焼っぽかったのが、一気に燃え盛る状態。消防法や、建築基準法で、規制があるのは、とにかく、この状態になる前に、避難できるだけの時間をかせごう、、あるいは、早く避難させよう、、という主旨で作られています。

地震などによる被害に関しても、確率的にたとえば100年に1度、起きるような地震の時、「9/11」の貿易センターのような壊れ方だけはしないようにしましょう。。。但し、ヒビだらけで、二度とは住めませんよ、、、、。みたいなイメージで、基準が決められています。つまり、安全に外部に逃げるまでの間は、建物が建物としての形をある程度、保っている、、、。命だけは、何とか大丈夫。。。みたいな感じ。。。

また、建物用途によって変わる基準も、原則的には、不特定多数の人間が集まるところはきつく、住宅なんかは緩めに設定してあります。これは、まぁ、、自分の家なら、火事になっても、極端な話し、目をつぶってでも逃げられるだろう。。。でも、はじめて行った、ホテルじゃ、逃げるのに時間がかかる、、、じゃ、、そのための時間かせぎをしましょうよ。。。

あるいは、、、、例えば、2階であれば、火災などで、最悪、飛び降りても、まぁ、足の1本折るくらいで、生命にはかかわりませんが、、3階であれば、飛び降りる事に躊躇する人もいるはずで、(私は、、、無理です。。飛び降りられない。。。TT)そうなると、消防隊が、火災現場に入っていって助けなきゃならない。じゃ、その為の時間稼ぎと、消防隊が、ぶちヤブって入れる窓を確保しましょ。。。

余談ですが、ここまでの例えに出ました事柄の関連法規を、ちょっと難しい基準法用語で「単体規定」といいます。

前回までで、地盤面の設定によっては、ある程度「階数」まで、コントロールできる事を解説しましたが、例えば、これを「悪意をもって運用」したとします。3階建てを2階建てに・・・・。

今までのお話の流れでお判りになるとおり、一般的には3階の方が危険。。。で、それに応じた「時間かせぎ」のための基準が、実質3階建てにもかかわらず、2階建ての基準しか適用されていないとなると、、、、、「時間、、、、かせげない。。。。。」(^m^;

一つ一つの基準に関して、細かくご説明はしませんが、、、、特に、共同住宅(木造アパート)、、、かなり不安だなぁ、、、。。。。で、、、まぁ、、これは、万が一の時には、ある意味自業自得なんで、しゃ~ないとしても、他人様、に迷惑をかけるような、、、そんな恐れもあるんです。

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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by kitakobo | 2006-07-13 20:26 | 熊でも判る建築基準法


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