人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2006年 07月 04日
やっぱり不安な木造2階建て・・・2
えっと、、、例によって、少々難解な建築基準法上の定義を、簡単に頭に入れていただかなくてはなりません。。申し訳ない、、、そうしないと、話が進まないもので・・・・


やっぱり不安な木造2階建て・・・2_a0041716_17433780.jpg

これは、よく斜面なんかに建っている、地下が車庫で、上が木造2階建てという、住宅の姿図。実際にあるお宅なんで、窓を消したりしています。。あしからず。で、この場合、建物の様々な高さの基準となる「地盤面」がどこか、、、というと、、チョィとめんどくさい計算をしなければなりません。一応、定義的にどうなっているかというと、また、難解至極な建築基準法を引用します。太字のトコだけ読めばOKです。。。

建築基準法施行令第二条
6.建築物の高さ
地盤面からの高さによる
。ただし、次のイ、ロ又はハのいずれかに該当する場合においては、それぞれイ、ロ又はハに定めるところによる。
(途中は略・・・メンドクサイだけですから、、、(笑))
 前項第2号、第6号又は第7号の「地盤面」とは、建築物が周囲の地面と接する位置の平均の高さにおける水平面をいい、その接する位置の高低差が3メートルを超える場合においては、その高低差3メートル以内ごとの平均の高さにおける水平面をいう。


「建築物が周囲の地面と接する位置の平均の高さにおける水平面」って、、、何じゃ???(--#、、、ですよね。。。(笑)。上の絵のような、半分、建物が、地下に潜ったような建物は、建物と「土」の接する部分が斜めになったり、低くなったり、いろいろと変わりますよね。その平均値を出せ!!ちゅー事なんです。で、、、この平均値をどうやって出すか、、、ってぇと、



やっぱり不安な木造2階建て・・・2_a0041716_17565378.jpg

これが、上のお宅の実際に計算した時に使った図面、、ちゅーか、計算です。さっぱり判らんでしょ。(笑)。当たり前です。。。建築設計を始めた社会人1年生は、この辺で、確実に、計算が出来なくて、一度は先輩にヤキを入れられる。(不肖、、私もそうでした。。。(^m^;。。。)。あるいは計算を間違えて、確認検査機関に訂正に走らされる。。。。

上の図、二枚ともサムネイルになっていますので、クリック拡大していただけると、「設計GL」って言葉と「平均GL」って言葉がありますね。。「設計GL」ってのが、皆さんが多分普通にイメージする、建物と土が接しているところ。。。で、、「平均GL」ってのが、基準法でいう「地盤面」なんですが、何が、肝心かといと、基準法の様々な高さの規制の基準となるべき「地盤面」ってのは、実際に「土」に接しているところじゃ無い、、、ちゅー事。このお宅の場合は、2枚目の図面に四角でくくって結論が書いてありますが、「普通の人がイメージする土に接している部分の高さ」より「建築基準法上の地盤面」は713mm低いです。。。って事になってます。

よく、この建物は地上何mです。。って簡単に言いますが、厳密には、少々、違っているんですね。。。これが、様々な問題を引き起こす原因になっているのですが・・・・

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

何かご質問ございましたら、ご遠慮なくこちらまで
mail to ㈱北工房 栃木

人気blogランキングへ
人気Blogランキングに登録しています。最近は、、ズーッと下位に居座ったまま。。。TT。0.1秒のワンクリックご協力お願いします。。。

by kitakobo | 2006-07-04 18:14 | 熊でも判る建築基準法


<< どうせやるなら、、、      週末のお楽しみ >>