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2006年 05月 10日
偽造問題、、、その後<2>
前回の続き・・・・

いかにも、「官」らしい、ひどい改悪としか思えない内容。そもそもは、アネハ被告の職責を放棄した「建築に対する姿勢」から発生した問題のはず。それが、責任追及する段になって、「あいつが悪い」「この制度が悪い」などと、責任転嫁の言い逃れの声があちらこちらから噴出し、しかしながら、その一つ一つが、結構、今までの建築行政の矛盾の核心をついていたりして、困っちゃった行政が「え~ぃ、、めんどくせぇ、、しのごの言わずに、とにかく違反したら、、厳罰だからね!!!」と開き直った。。。。。。のかな???と、思わざるを得ない、、内容です。

何度も何度も言う通り、建築基準法上の確認申請というのは「覊束(きそく)」行為。大前提は「設計者」に職能上の責任があり、行政は内容を「確認」するだけの手続きだったはず。それを、実際に審査する窓口の職員も困惑するぐらいの、複雑難解な法律に数十年かけて改悪した上で、実質「許認可」制度にしてしまい、で、、、仮に「許認可」であれば、「認可」した者に責任が発生するはずが、、責任だけは「設計者」あげくに今度は刑務所行きにされてしまうという、なんとも我々にとっては理不尽な法改正です。

むしろ、率直に「今日から、建築行為は全て許認可制度だからね!!」としてくれた方が、事務手続き上は、我々にとって気が楽。責任を取らなくていい訳ですから。。。。
ただ、現実的に「建築」という自由な行為を、「許認可」で行政がコントロールする事は、大変危険な事です。文書の検閲と同じことですネ・・・・。

そう考えると、全く逆のベクトルとして、「今日から、建築行為は「安全」でさえあれば、全く自由ですよ。その代わり、何かあった時は、設計者が全部ケツを拭いてね!!」の方が、健康な気がします。

実は、建築基準法、、つい先だってまでは、その流れになりつつありました。今まで事細かに、「仕様」を規定していたのが、あくまで「性能」さえ担保できれば、あとは設計者にお任せしますという方向で、順次、法改正をしていました。それが、今回の改悪で、一気に逆戻り。。。。。

そう考えると、アネハ被告の建築界に与えた罪は大きいと言わざるを得ません。

今日は、、、ここまで、、、(^m^)/

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mail to ㈱北工房 栃木

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by kitakobo | 2006-05-10 11:07 | 建築すること・・つれづれに


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